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デンマーク軍、次期主力小銃にColtカナダのC8MRRを選定

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FMI

デンマーク国防省は、軍の次期主力小銃として、コルト・カナダ社製のC8 MRRライフルを選定し、同社と正式に契約を締結したことを発表しました。この決定は、デンマーク軍の装備近代化における重要な一歩となります。

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デンマーク国防調達・物流機構(DALO)は8月20日、コルト・カナダ社とデンマーク軍向けの新型ライフル「M/25 C8 MRR」の供給に関する契約を締結したことを公表しました。調印式には、デンマーク陸軍を代表してトーマス・オーゲンダール・クヌーセン大佐が出席。コルト・カナダ社からはショーン・コングドンCEO、そしてカナダ政府からは駐デンマークカナダ大使のキャロリン・ベネット氏が参加し、契約が締結されました。

デンマーク軍は、C8 MRRライフルをブラウンとブラックの2種類のカラーリングでそれぞれ13,000挺ずつ、合計26,000挺を調達する予定です。この大規模な調達は、デンマーク軍全体の標準装備を更新する意図があることを示唆しています。また、将来的な追加購入のオプションも契約に含まれており、将来的な装備増強のオプションも含まれています。26,000挺のライフルは、2026年末までに納入が完了する予定です。

C8 MRR

©Colt Canada

C8 MRRは、コルト・カナダ社の主力商品であるC7ライフルのカービンモデルであり、同社のM4カービンライフルに類似しています。C7自体は、AR-15プラットフォームをベースとしたNATO標準の5.56×45mm弾を使用するライフルであり、信頼性と汎用性が高く評価されています。C8は1984年にカナダ軍に正式採用されて以来、様々な派生モデルが登場してきました。

今回デンマークが採用したC8 MRRは、2015年に発表された比較的新しいモデルです。「MRR」は「モジュラーレールライフル」の略であり、その名の通り、高いモジュール性を特徴としています。アッパーレシーバーには汎用性の高いピカティニーレールが、そしてハンドガードにはマグプル社のM-LOKアタッチメントシステムが採用されており、これにより様々な光学機器、ライト、フォアグリップなどのアクセサリーを容易に装着することが可能です。

さらに、C8 MRRはモノリシック・アッパーレシーバーを採用しており、アッパーレシーバーとフロントハンドガードが一体化しています。この構造は、全体の剛性を高めるだけでなく、フリーフローティングバレルを可能にし、射撃精度を向上させる重要な要素となります。

バレル長については、11.6、14.5、15.7、18.6インチ(それぞれ約290、370、400、470 mm)のオプションが用意されていますが、デンマーク軍がどのバレル長を採用したかは現時点では不明です。しかし、一般的に14.5インチが標準的なカービンモデルのバレル長として広く採用されており、デンマーク軍もこの長さを選択した可能性が高いと見られます。

デンマーク軍は、以前からコルト・カナダ社製のC7/8シリーズライフルを主力小銃として運用してきました。具体的には、1995年からC7の前モデルであるC7A1を、そして1996年からはC8の初期モデルであるC8A1を配備しています。これらはデンマーク軍においてそれぞれM/95およびM/96と呼称されてきました。今回採用されたC8 MRRは、2025年から配備が開始される予定であり、それに伴いM/25という新しい呼称が与えられます。これにより、デンマーク軍の小銃装備は最新世代へと移行し、部隊の戦闘能力向上が期待されます。

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