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ナイトストーカーズのMH-60ヘリ墜落、特殊部隊員4名が死亡

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US Army

2025年9月17日、米ワシントン州で発生した第160特殊作戦航空連隊所属のMH-60ヘリコプター墜落事故により、搭乗していた特殊部隊隊員4名全員が死亡したことが米陸軍により発表されました。

4 special operations soldiers are believed dead after helicopter crash near JBLM

事故は9月17日水曜日の夜21時頃、ワシントン州のルイス・マッコード統合基地近く、サミット湖のタコマ近辺で発生しました。通常訓練飛行中だった第160特殊作戦航空連隊(通称:ナイトストーカーズ)のMH-60ヘリコプターが突然墜落。同機には4名の隊員が搭乗しており、その後、陸軍特殊作戦司令部が4人全員の死亡を確認しました。

墜落が原因で大規模な森林火災が発生し、最大で約0.5ヘクタールが焼失。この火災は救援・レスキュー活動を一時的に妨げ、捜索・救助の初期段階に影響を与えました。事故原因については現在も調査が続けられており、機体故障、人為的ミス、気象要因、飛行計画の問題など、複数の可能性が検討されています。

MH-60 ブラックホークと第160特殊作戦航空連隊

今回の事故機であるMH-60ブラックホークは、UH-60機体をベースに特殊作戦任務のために高度に改良された双発ヘリコプターです。主な改良点として、空中給油機能が挙げられます。長い棒状の空中給油プローブを搭載することで、作戦範囲距離が大幅に拡張され、長距離ミッションに対応可能となっています。さらに、MH-60は高速ロープ挿入/抽出システム(FRIES)機能を備えており、乗員は任意の戦闘地域に戦闘部隊を迅速に降下させることができます。また、油圧式のレスキューホイストは、水上や複雑な地形からも空中から隊員を回収することを可能にし、多岐にわたる特殊作戦を支援します。

第160特殊作戦航空連隊(160th SOAR)、通称「ナイトストーカーズ」は、アメリカ陸軍に所属するエリート部隊です。米陸軍最高のヘリコプターパイロットが集まっており、都市、砂漠、山岳地帯、水上など、あらゆる地形での飛行に対応できるスペシャリスト集団です。航空攻撃から、降下ロープによる兵員降下、水上でのホバーリングからの乗り降り、特殊ボートのサポート、都市攻撃まで、幅広い飛行ミッションを遂行します。

特殊作戦は夜間の暗闇での任務が多いため、ナイトストーカーズは特に夜間飛行の技術に優れており、NVG(ナイトビジョン)を装着した飛行に習熟しています。MH-60はUH-60ブラックホークを特殊作戦任務のために開発された高度に改良されたモデルであり、夜間や悪天候時といったどのような環境下でも作戦遂行を可能にするために設計されています。

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