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泥酔した英兵が15トンのブルドック装甲車で基地内を暴走、同僚の車を次々粉砕…事件後に“整然と駐車して就寝”した驚きの顛末

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イギリス陸軍で、前代未聞の珍事ともいえる前代未聞の事件が発生した。酒に酔った兵士2人が、15トン級の装甲兵員輸送車「Bulldog(ブルドッグ)」を無断で持ち出し、基地内を暴走。同僚らの私有車を次々となぎ倒した末、王立軍警察(Royal Military Police)に逮捕された。幸いにも死傷者は出なかったが、被害額は約2000万円に上り、軍の規律や装備管理体制に重大な疑問を投げかける事態となっている。

深夜の基地を揺るがした「15トン装甲車の暴走」

事件が発生したのは7月24日の午前1時頃。場所はイングランド南部ウィルトシャー州にあるスウィントン兵舎で、第26工兵連隊の拠点として知られる施設だ。報道によると、2人の工兵隊員は基地外で飲酒した後に帰営。そのまま履帯(キャタピラ)式の装甲兵員輸送車「Bulldog」を無断で始動させ、基地内の道路を走り始めたという。Bulldogは戦場で歩兵を安全に輸送するための装甲車で、重量約15トン。240馬力のロールス・ロイス製ディーゼルエンジンを搭載し、最高速度は約51km/hに達する。一般車とは比較にならない質量と圧倒的なタフさを持つ、純粋な軍用兵器だ。

同僚の愛車を次々と粉砕、被害額は2000万円超

酔った兵士らは狭い敷地内を暴走し、道路脇に駐車されていた他の隊員の私有車へ次々と衝突した。公開された映像や写真では、EV車の「MG ZS EV」や改造されたVauxhall製パネルバンなど、複数の車両が大破。15トンの超重量に押し潰された乗用車は原形を留めないほど押し潰されており、被害総額は約10万ポンド(約2,000万円)に上ると報じられている。一方で、当のBulldog自体はほぼ無傷。軍用装甲車と民間乗用車の圧倒的な強度の差を、皮肉にも証明する結果となった。

暴走のあとは「何事もなかったように」就寝

この事件で最も周囲を呆れさせているのが、暴走直後の兵士たちの行動だ。破壊の限りを尽くした兵士らは、なんとBulldogを元の駐車スペースへ整然と停車させ、そのまま自分たちの兵舎へ戻って眠りについたという。翌朝、基地内で無残に破壊された車両群が次々と発見され、王立軍警察が捜査を開始。運転していた兵士は自室でベッドの中にいたところを逮捕され、同乗していたもう1人の兵士も身柄を拘束された。

なぜ「鍵のない装甲車」を盗めたのか?

一般的には「なぜ装甲車を簡単に盗めるのか? 鍵はかかっていなかったのか?」と疑問に思うかもしれない。実は、多くの軍用車両には民間車のようなイグニッションキーが存在しない。緊急時に誰でも迅速に始動できるよう、特殊なスイッチ操作や手順によってエンジンをかける構造になっていることが多いのだ。さらに、工兵部隊の隊員であれば日常的に装甲車の操作資格や技術を持っていたため、始動自体は容易だったと考えられる。つまり問題は「運転技術」ではなく、「深夜に飲酒した兵士が、重大な兵器へ容易にアクセスできた警備体制の甘さ」にある。今回の事件は、車両保管エリアの立ち入り管理や始動手順のセキュリティなど、基地警備の在り方に決定的な課題を突き付けた。

イギリス陸軍は事件後、「すべての隊員に最高水準の規律を求めている」との声明を発表し、2人の逮捕事実を認めた。ただし、捜査が継続中であることを理由に詳細な言及は避けている。今回は運良く基地内での暴走にとどまり、人的被害も免れた。しかし、もし一歩間違えて装甲車が一般道へ繰り出していれば、大惨事となっていたことは間違いない。

今回の件は、単なる「酔っ払いの悪ふざけ」で片付けられる問題ではない。現代の安全保障ではサイバー攻撃や内部脅威(インサイダー・スレット)への対策が叫ばれているが、その根幹にあるのは「厳格な装備管理」と「部隊規律の維持」だ。兵士の命を守るはずの15トン装甲車が、泥酔した身内の手によって“破壊兵器”と化してしまった事実。王立軍警察による今後の厳正な処分とともに、イギリス陸軍がどのような再発防止策を打ち出すのかが注目される。

Source
Soldier ‘drove 15-ton armoured vehicle into cars after drinking

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