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フランス警察が「DNAピストル」導入を要請 デモの暴力対応で識別強化へ

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©Selectamark

フランスで10月17日前後に起きた大規模抗議デモで暴力や破壊行為が相次いだことを受け、警察当局が「DNAピストル」と呼ばれる装置の導入を求めている。BFMTVなどが報じたもので、上院の維持秩序に関する報告書でも、顔を隠した容疑者の事後特定を容易にする手段として議論されている。

この装置はオレンジ色のピストル型(またはライフル型)で、イギリスのSelectaDNA社が開発した技術に基づく。合成DNAを含む液体を封入したペレットを30〜40メートル先まで発射し、衣服を貫通して皮膚に付着させる。目には見えないが紫外線で発光し、洗濯しても数日〜数週間残る。一意のコードを付与するため、後日検出すれば「その作戦でマークされた人物」と特定できる。デモ中にマスクやフードで顔を隠し、その場で逮捕できなかった者を遠距離からマーキングし、後から照合する狙いだ。

警察側は、暴徒(casseurs)の識別率向上と、証拠不足による不起訴の抑制を期待している。一方で懸念も強い。フランスのデータ保護機関CNILは、こうした装置が「デモする権利」という基本的自由を不当に制限しないよう監視する立場を示している。マークされただけでは暴力行為の証拠にならず、無関係な人まで標的になる可能性や、物質の付着・誤射による負傷リスクも指摘される。弁護士らは法的な枠組みの整備を求め、一部では「監視強化の道具」との批判も出ている。導入には法的な整備と運用ルールの明確化が不可欠だ。技術はすでに英国などで試験運用されており、フランスでも財産マーキング用の類似製品は実績がある。今後、議会や政府がどこまで容認するかが焦点となる。

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