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インドがパキスタンに空爆!パキはラファール3機を含む5機の戦闘機を撃墜したと主張

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インドは26人が死亡した先月に起きたカシミール地方でのテロの報復として、パキスタンと領有権を争うカシミール地方の実効支配線を越え、パキスタン側にあるテロリストのインフラ施設9カ所を攻撃した。パキスタン側はこの攻撃に応戦する形でインド空軍のラファール3機を含む、5機の戦闘機を撃墜したと発表している。

インド国防省は7日、インド軍がパキスタンとの間で領有権が争われているカシミール地方の実効支配ラインを越え、「シンドール作戦」と称してパキスタン側のテロリスト拠点9カ所を攻撃したと発表した。この作戦は、4月22日にインドが実効支配するカシミール地方の観光地パハルガムで発生し、イスラム系武装勢力によって26人が死亡、17人が負傷したテロ事件への報復とされている。事件直後からインド側は、このテロ組織にパキスタン政府が関与していると主張し、報復を示唆していたため、両国間の緊張が高まっていた。インド側は、攻撃目標をテロ組織の拠点に限定し、パキスタン軍や民間施設への攻撃は行っていないと主張。インド政府も声明で、「我々の行動は標的を絞ったもので、慎重かつエスカレートしないものだ」と述べ、事態の激化とパキスタン側の報復を牽制した。

これに対し、パキスタン側は攻撃は民間施設やモスクにも及び、インド軍の攻撃で少なくとも8人が死亡、2人が行方不明となり35人が負傷したと発表。インド空軍の戦闘機の領空侵犯に伴い、パキスタン軍の防空部隊は迎撃戦を展開、有人戦闘機5機と無人機1機を撃墜したと主張している。

ラファール、Su-30MKI、Mig-29を撃墜と主張

パキスタンの国防長官は7日水曜、インドによるミサイル攻撃を受けてパキスタン空軍がインド空軍の戦闘機5機を撃墜したと発表した。内訳はラファール戦闘機3機、Su-30MKIとMig-29戦闘機各1機になり、この他、ヘロン無人機1機を撃墜したと主張している。一部では、その内の1機はミラージュ2000であるという情報もある。当局筋によると、防空部隊は、6日火曜日の早朝、バハワルプル地域付近のパキスタン領空を侵犯したインド空軍のラファール戦闘機をパキスタンの防空部隊が撃墜することに成功したと主張。最初のラファールの撃墜は午前0時40分頃発生し、レーダーがインド軍機のパキスタン領空への侵入を検知。これに対し、パキスタン軍が標準プロトコルに従い、迎撃戦を開始、これを無力化した。使用された防空システムは不明だ。パキスタン空軍の戦闘機も出動しており、空対空戦の可能性もある。パキスタンメディアによれば撃墜された戦闘機の残骸はパキスタン領内で全機確認されており、パイロットを捕虜にしたと発表している。

ただ、あくまでパキスタン側の一方的な発表で真偽は不明だ。インド政府は今の所、これらの主張に対して公式な声明を出しておらず、撃墜されたという事実を認めていない。撃墜された事を示す残骸や画像、動画などは現状確認できていないが、SNS上にはラファールの発射装置に取り付けられたままのフランス製MICAミサイルの部品とされる動画が出回っている。パキスタン国防省は撃墜に出た空軍戦闘機は全部帰還したと発表しているが、インドメディアはパキスタン空軍のJF-17戦闘機1機を撃墜した報道しており、両国において、真偽不明の報道合戦が起きている。

過去には、2019年2月27日にインド空軍のMiG-21戦闘機がパキスタンによって撃墜され、パイロットが捕虜となった事例があり、この際、インド政府は撃墜されたことを公式に認めている。今回もパイロットが捕虜になっている事が事実であれば、インド政府も認めざるを得ないだろう。

ラファールの撃墜は痛い

今回、ラファールが3機も撃墜された事が事実であれば、インドにとっては大きな痛手だ。ラファールは現在、インド空軍が運用する機体としては最も優れたと機体だ。ラファールは、フランスのダッソー社が製造する第4.5世代マルチロール戦闘機で、高い生存性と電子戦能力を備えている。ステルス機ではないが、設計段階からレーダー断面積(RCS)の低減を意識しており、特に前方からのレーダー波に対する反射を抑えるよう工夫され、主翼や機体形状、エアインテークの設計にも反映されている。素材と塗装の一部にレーダー吸収素材(RAM)を使用、ステルス塗装も施されている。ラファールは2000年12月から運用が始まり、これまでに多数の紛争地域で運用されており、フランス空軍による中東・アフリカでの空爆作戦などで実戦投入されているが、これまで撃墜されたという報告はない。海外からの評価も高く、第4.5世代としては最も売れている機体だ。インド海軍は先日、ラファールの艦載機仕様であるラファールMの調達契約を締結したばかりであり、空軍は更に40機の調達を検討している。

撃墜については現状はまだプロパガンダの可能性が高いが、5機の撃墜が事実であれば、インド側の損害も大きく、今後、状況の更なるエスカレーションが懸念される。

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