

1月6日、米国防総省は、バイデン政権がウクライナに対する30億7500万ドル(4000億円)の追加安全保障支援を確約したことを発表した。2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以降、アメリカがウクライナへの軍事支援を表明した金額としては過去最大規模になり、アメリカの軍事支援の総額は242億ドル(3兆2000億円)に達し、これはカナダ、イスラエルの軍事予算よりも多い金額で、2022年の軍事予算ランキングでは世界12位に匹敵する。2021年8月以降、バイデン政権が承認した米軍在庫からウクライナへの兵器提供は今回で29回目となる。過去最大の支援パッケージの中身は次の通りだ。
軍事支援内容
ブラッドレー歩兵戦闘車 × 50


TOW対戦車ミサイル × 500
ブラッドレー歩兵戦闘車に搭載される
25mm弾薬 × 250,000
ブラッドレー歩兵戦闘の25mm機関砲用
M113装甲兵員輸送車 × 100


MRAP × 55


HMMWV × 138


M109 155mm自走榴弾砲 × 18


弾薬支援車両 × 18
155mm榴弾 × 70,000
エクスカリバー精密誘導155榴弾 × 500
RAAMS対戦車地雷散布弾 × 1200


155mm榴弾砲から発射可能な散布式対戦車地雷。磁気探知式対戦車地雷9発を散布する。
M119 105mm牽引式榴弾砲 × 36


105mm榴弾 × 95,000
120mm迫撃砲弾 × 10,000
高機動砲兵ロケット システム (HIMARS) 用の追加弾薬


RIM-7対空ミサイル(Sea Sparrow)


ウクライナはソ連製の対空ミサイルシステムBuk(ブーク)からシースパロウを発射する方法を見出した。
ズーニーロケット弾 × 4,000


対装甲ロケット弾 × 2,000
銃火器と弾薬
M18 クレイモア地雷


ナイトビジョン&ナイトスコープ
また、今回のリストには含まれいないが、対空ミサイルシステムのパトリオットの供与も表明している。
これらの支援はロシア軍が大規模攻撃を計画していると予測に備えたもので、侵攻から1年が経つ3月頃に戦闘が最も激しくなるとNATOは見通している。
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