シリア軍は最近、正体不明のスパイドローンを捕獲しました。それは非常に小さく、手の平に収まる大きさです。これはおそらく米軍が採用している超小型偵察ドローン「ブラックホーネット」です。
Some reports that SAA found samll American UAV in Tal Tamr CS pic.twitter.com/xQNX27Av63
— ZOKA (@200_zoka) July 19, 2020
ドローンの捕獲はTwitterに投稿されました。シリア軍兵士の二人がこの超小型ドローンを手に持った写真を投稿して捕獲したことを報告しています。写真が撮影されたのは、シリア北東部の北はトルコ、南はイラクと国境を接するハサカ州のタルタムルの町で発見されたといわれています。
米陸軍が採用するドローン
この小型ドローンは、2013年にFLIR Systemsによって発売されたUAV「ブラックホーネット」です。これまでに第3世代が生産され、3世代目の「ブラックホーネット3」は2019年には米陸軍に正式採用され、2020年にも追加購入されています。赤外線カメラを搭載、全長166㎜、重量33gのポケットサイズで無音飛行するこの偵察ドローンは米軍の他、英軍、オーストラリア軍などで採用が広がっています。
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イラク、アフガニスタンにも配備されているブラックホーネットですが、シリアからは米軍は撤退しており、捕獲されたものがどこの国のものかは不明です。発見された時は墜落した状態でした。状態は良いことから事故ではなく、バッテリー切れか操作範囲を超えてしまった可能性があります。ブラックホーネットの飛行時間は25分と短く、操作範囲2㎞以内です。