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中国海軍が特殊部隊「蛟龍」の訓練動画を公開

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中国海軍が特殊部隊「蛟龍」の訓練動画を公開

シードラゴンと呼ばれる中国人民解放軍海軍の特殊部隊「蛟龍(こうりゅう)」の訓練動画を中国共産党の公式メディア人民日報が公開した。

蛟龍とは

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オペレーション:レッド・シー

蛟龍は中国版シールズと呼ばれる中国海軍のエリート特殊部隊。2011年の在リビア中国人退避救出作戦、2015年のイエメン内戦の際は蛟龍が中国人約600人と外国人225人を救出するなど、海外での特殊任務に従事することで知られている。

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国産のQBS-06水中ライフル

https://www.youtube.com/watch?v=tyJmWuuMmgs

動画は隊員が潜水、水中で射撃を行い、上陸するといった内容だ。特筆はすべきが水中で使用している小銃だろう。これは中国製のQBS-06ライフルだ。

この変わった形状のQBS-06ライフルは水中特殊部隊の要件に対応して開発された特殊な水中銃。弾丸は先が針のように細い針式状の5.8×42 mm水中ライフル弾を使用する。これはソ連が開発した水中小銃APSを模倣して開発されたとみられている。APSはAK-47の発射機構をベースに開発されており、AK-47のコピーを製造していた中国にとってはAPSのコピーも簡単だったのかもしれない。性能がAPSと同等だとすれば、水深5メートルで30メートルの射程を有することになる。短いと感じるかもしれないが、視界が地上より悪い水中での有視界戦闘は20メートルほどといわれている。一般的なライフルの水中での殺傷能力は僅か2メートルしかない。拳銃型水中銃QSS-05も登場する。8mm弾を発射するこれもソ連のSPP-1Mをコピーしたものと思われる。

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隊員が使う酸素ボンベは商業用と見られ、気泡が多く発生している。これでは潜水しいても気泡で居場所がばれてしまう。通常、軍の特殊部隊は呼吸を循環させることで気泡を少なくし深く長く潜水できリブリーザーといわれる高価な酸素ボンベを使用する。訓練用なのか、そこまで装備が追い付いていないのかは不明だ。

周辺諸国への牽制が狙いか

秘匿性が高いといわれる軍の特殊部隊。メディア規制が強い中国ではこの手の画像や動画が公開されることは珍しい。現在、蛟龍は中国が違法に実効支配する南シナ海の海南島の最南端の都市三亜に拠点を置いている。周辺海域での海軍力を強める中国は訓練動画を公開することで南シナ海の周辺国への牽制を狙っていると考えられる。フロッグマンといわれる水中特殊部隊は水中から秘密裏に潜入し、破壊工作など行う。艦船やボートと比べ、検知することはできず、対処することは難しい。

https://www.thedrive.com/the-war-zone/35578/watch-chinese-naval-commandos-fire-their-special-underwater-guns

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