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中国海軍の空母「福建」が電磁式カタパルトの試験を開始

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中国海軍の空母「福建」が電磁式カタパルトの試験を開始

中国海軍の最新鋭空母「福建」が電磁式カタパルトの試験を開始したとNavel Newsが報じた。この試験は福建の成否を分ける重要なマイルストーンになる。

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中国のあるユーザーは中国上海にある江南造船所上空を飛行する航空機から造船所に係留された福建を撮影。それを中国のSNS「Weibo」と「X」に共有した。中国では造船所や港を撮影する行為はスパイ活動とみなされ、公安に拘束されるリスクがあるため、基本的にはこういった画像は軍や国営メディアからしか発信されないが、上海にある上海浦東国際空港に向かう航空機は江南造船所や中国最大の造船所となる長興造船基地がある上海長興島の上空を飛行するため、しばしば旅客機から撮影された造船所の画像や動画が投稿される。同島では軍艦も建造されているため、中国海軍の最新の進捗状況を確認できる重要な情報源にもなっている。

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撮影された映像では福建の艦首前方に水しぶきのようなものが見える。これはちょうど、飛行甲板で福建の電磁カタパルトの射出テストを行っていたものをとらえたとされており、水しぶきはカタパルトの射出テストで使用されるテスト用のダミーウェイトが落下したものと思われる。中国海軍3隻目の空母として建造された福建はこれまでの遼寧、山東のスキージャンプ式飛行甲板と違い、最新技術の”電磁式カタパルトシステム”を採用。これは現在、米海軍の空母でも最新鋭のジェラルド・R・フォード級しか実用化していない。このカタパルトが実現できると、艦載機の運用性能が大幅に上がり、早期警戒機の搭載も可能になり、中国海軍の空母打撃群の能力は大幅に向上することになる。

2022年6月に進水した「福建」は海上公試へ向け、2023年3月から港で”係留公試”を行っており、今回のカタパルトテストと試験は順調に進んでいるように見える。予定では今年後半に海上公試に出ると言われてる。福建は2025年の就役を予定している。

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Source

Chinese Carrier Has Started Catapult Testing (navalnews.com)

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