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デンマークからウクライナへ供与予定のF-16戦闘機は半年遅れる見通し

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NATO

デンマークメディアが同国国防省の話として報じたところによると、デンマークからウクライナへ供与予定のF-16戦闘機の納入が最大6か月延期される見通しであることが分かった。F-16によって航空優位性を得ようと画策していたウクライナ軍の今後の反攻作戦に影響は必至だ。

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デンマーク国防省は、ウクライナに最初に納入予定のF-16戦闘機6機を当初の予定通り年初ではなく、2024年第2四半期(4~6月)に納入すると発表した。しかし、国防省関係者は納期が少なくとも6か月かかり、納入は今年の第3四半期(6月~)以降になる可能性があることを明らかにした。引き渡しの遅れは主にウクライナ人パイロット訓練の完了のスケジュールに起因するものとされている。ウクライナ人パイロットの訓練は昨年8月からイギリスなどで始まったが、西側製戦闘機の訓練と操縦に必要な英語力が不足しており、語学教育などにも時間がとられていた。

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ロシアと比較し、航空戦力が圧倒的に劣るウクライナは2022年2月の侵攻当初から西側製航空機の支援を訴えてきた。しかし、西側は戦争のエスカレーションを危惧し、戦闘機の供与に関しては頑なに拒んでいたが、昨年にはMig-29戦闘機やSu-25攻撃機、Su-24戦闘爆撃機とロシア製航空機を供与するなど、その姿勢は軟化。そして、2023年5月、アメリカのバイデン大統領が各国が保有するF-16戦闘機のウクライナへの供与を許可。これに呼応したのがデンマーク、オランダ、ノルウェー、ベルギーの欧州4か国でF-16を供与する用意があると発表、ようやく、ウクライナへの西側戦闘機の供与の道が開けた。今のところデンマークが16機、オランダが18機、ノルウェーが2機の計36機の供与される見込みだ。2023年11月にはルーマニアにF-16の訓練拠点が開設されており、パイロットの他、整備要員、支援要員向けの訓練も行われている。最も多くの機体を供与するオランダは今のところ、供与時期を明らかにしていないが、4月頃とされている。ウクライナにF-16が供与されるのは少なくとも4月以降になるかもしれない。

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Source

https://www.berlingske.dk/politik/dansk-f-16-donation-bliver-flere-maaneder-forsinket-ukrainerne-er-ikke

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