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F-2戦闘機が実艦へ対艦ミサイル発射 日米共同SINKEXで示された対艦攻撃能力

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航空自衛隊のF-2戦闘機が、退役したアメリカ海軍のドック型輸送揚陸艦「USSジュノー(LPD-10)」を標的とした実弾射撃を実施。その貴重な映像が公開され、大きな注目を集めている。今回の攻撃は、日米などが参加した多国間演習「Valiant Shield 2026」で実施された実艦標的撃沈演習(SINKEX)の一環として行われた。

SINKEXは退役艦を実際に攻撃し、航空・水上・水中戦力による統合攻撃能力を検証する高度な訓練だ。今回標的となったUSSジュノーは、1969年に就役したオースティン級ドック型輸送揚陸艦で、ベトナム戦争や湾岸戦争にも参加した艦艇である。退役後は有害物質を除去したうえで演習用標的として使用され、マリアナ諸島沖約200海里の海域で撃沈された。

公開映像では、航空自衛隊のF-2戦闘機が大型の対艦ミサイルを発射する様子が確認できる。防衛省は使用した兵器名を明らかにしていないが、映像の形状やこれまで公開された搭載写真などから、発射されたのは航空自衛隊の主力空対艦ミサイル「ASM-2」である可能性が高い。ASM-2は国産の対艦ミサイルで、海面すれすれを飛行するシースキミング能力と高い命中精度を備え、F-2の対艦攻撃能力の中核を担っている。今回のSINKEXには航空自衛隊だけでなく、海上自衛隊やアメリカ軍も参加した。海上自衛隊はSH-60K哨戒ヘリコプターからAGM-114ヘルファイアを発射したほか、護衛艦から90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)を実射。さらに潜水艦が89式魚雷を発射し、最終的にUSSジュノーへ決定的な一撃を与えた。アメリカ軍もB-2ステルス爆撃機によるAGM-158C LRASM(長距離対艦ミサイル)やP-8A哨戒機によるハープーン対艦ミサイルなどを投入し、航空・水上・水中からの統合攻撃を実施している。

今回の演習は、複数の兵器やプラットフォームを連携させ、敵艦隊に対する統合打撃能力を実証することが最大の狙いだ。近年、中国海軍の活動が活発化するインド太平洋地域では、海上優勢の確保と対艦攻撃能力の向上が重要な課題となっている。実艦を使用したSINKEXは、ミサイルや魚雷の性能だけでなく、各国部隊の連携や指揮統制能力を検証する極めて実践的な訓練と言える。F-2が実艦に対して対艦ミサイルを発射する映像が公開される機会は極めて珍しい。今回の映像は、航空自衛隊が保有する対艦攻撃能力と、日米を中心とした統合海上打撃能力の高さを示す貴重な記録として、大きな意味を持つものとなった。

Source
Decommissioned USS Juneau (LPD 10) sunk during SINKEX in support of VALIANT SHIELD 2026

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