

戦場で銃を持って戦うのは男性がほとんどですが、シリアでISISイスラム国と戦かったクルド人部隊は違います。彼らの部隊には多数の女性兵士が男性と一緒に銃を手に取り、共に戦い、命を落としました。そんな女性兵士の中にISの凶悪な兵士達をも恐怖に陥れた美しすぎる女性兵士ジョアンナ・パラニ(joanna palani)がいました。
100万ドルの懸賞金を懸けられた女性兵士
女性の美は男性を虜にさせ、それは時には武器になるかもしれません。ジョアンナもモデルのような卓越した美を持ち合わせいましたが、彼女はその美ではなく、卓越した射撃スキルを武器にクルド人の自治と女性の解放のためにISISと戦いました。
デンマーク人の彼女は2011年にシリアに旅行し、その後、ISISによる戦闘が始まると2014年の21歳の時に大学を中退、クルドの戦闘訓練に参加します。その後、クルド人民防衛隊YPGのクルド人女性保護ユニットYPJに入隊します。2014年のコバネの戦い、2016年のマンビージの戦いといった主要な戦闘に参加した彼女はISIS戦闘員のメンバー100人を狙撃により殺害します。
女性ということ、そしてその美貌に射撃スキルからISの中で瞬く間に有名になり、戦闘員から恐れられます。それはISISのリーダーだったバクダディも知ることになり、彼女の首に100万ドル(1.1億円)の懸賞金を懸けます。
なぜ、デンマーク人の彼女がシリアで?
彼女のルーツはクルドにあります。湾岸戦争中の1993年のイラクのラマディ砂漠の難民キャンプで彼女はクルド人の両親のもとに産まれます。3歳の時に両親と共にデンマークに移住します。デンマークで平和な生活を送る中、クルド人の血と祖父と父から受け継いだ戦士の血が彼女を戦闘へと掻き立てました。特に彼女はISによる女性の性奴隷に憤慨し、ISに誘拐されたヤディスの女性たちの解放に貢献しました。
その後の彼女
彼女は2016年に一度、デンマークに戻ったさいに当局に拘束されてしまいます。IS共感者が中東に旅行するのを防ぐために、2015年3月にデンマークによって導入された法律のためです。彼女はそれに抵抗しました。なぜなら彼女はISに入るためではなく、ISと戦うために渡航していたからです。しかし、それは認められず、12カ月間の出国禁止命令を受けた彼女はその後、シリアに再度渡航することはなく、現在、首都コペンハーゲンで勉学に励み、シリアでの戦闘を綴った回顧録『Freedom Fighter: My War Against ISIS on the Frontlines of Syria』を出版しています。
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