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ロッキードマーティンのスカンクワークスが、ElectraのEL9超短距離離着陸 (Ultra-STOL)の開発に参加

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© 2025 Lockheed Martin Corporation.

ロッキード・マーティン社およびその開発部門であるスカンクワークスは、Electra.aero Inc.(以下、エレクトラ社)が開発するEL9超短距離離着陸(Ultra-STOL)航空機の共同開発を模索するため、覚書を締結したことを発表いたしました。

Lockheed Martin and Electra Expand Collaboration to Accelerate EL9 Ultra-STOL Commercialization

世界有数の航空宇宙・防衛企業であるロッキード・マーティン社とその開発部門であるスカンクワークスは、エレクトラ社と協力し、デジタルエンジニアリング、製造、サプライチェーン、維持管理、グローバル事業開発等の分野において、EL9の開発加速化に向けた方策を検討します。さらに、スカンクワークスとエレクトラ社のチームは、米国国防総省(DoD)および世界中の顧客との潜在的な公式プログラム(POR)の機会を評価する予定です。エレクトラ社のマーク・アレンCEOは、「ロッキード・マーティン社の製造、サプライチェーン、および軍事顧客に関する幅広い専門知識は、エレクトラ社のEL9商業化戦略を完全に補完するものです。この関係により、EL9の革新的な機能を軍事顧客に提供するための市場投入期間が短縮されます。」と述べ、ロッキード・マーティン・スカンクワークスのOJ・サンチェス副社長兼ゼネラルマネージャーは、「エレクトラ社はハイブリッド電気分野で重要な革新を推進しており、我々は同社と協力してその開発を加速できることを嬉しく思います。」とコメントしています。

EL9超短距離離着陸 (Ultra-STOL)

EL9 Ultra-STOLは、ハイブリッド電動推進型の超短距離離着陸機であり、物流、移動式発電、緊急対応など、民間航空および軍事航空の用途に変革をもたらすことが期待されております。本機は未舗装路面からの静粛離着陸が可能であり、離着陸距離は僅か45mです。サッカー場程度の開けた場所があれば運航可能であり、固定翼機の安全性、コスト、航続距離といった利点を維持しつつ、厳しい環境下での運用を可能にします。翼上に8基の電動プロペラを搭載し、機内・翼内バッテリーとターボジェネレータにより自力充電が可能です。航続距離は通常搭載時で約611km、軽荷時は2,037km、巡航速度は324km/hです。約450キログラムの積載能力を有し、乗務員2名と9名が搭乗可能です。

未整備地での物資輸送や兵員移動に最適であり、ヘリコプターよりも騒音・安全性で優位とされ、民間航空および防衛分野において多様なユースケースで運用可能です。EL2 Goldfinch(2人乗り)の実証機を用いた約60時間の飛行実績があり、既に事前受注で2,200機以上、約90億ドルの予約を確保しています。2027年までに飛行試験を開始し、2029年初頭の商業運航開始を予定しています。

今回の契約により、ロッキード・マーティン社とエレクトラ社の戦略的関係が深まり、軍事分野での展開も期待されます。

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