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ロシアのPMCワグネルが軍用ドローン開発のためにハッカソン開催へ

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ロシアのPMCワグネルが軍用ドローン開発のためにハッカソン開催へ

ロシアの民間軍事会社(PMC)Wagner(ワグネル)は独自のドローン技術を得るために外部からのアイディアを募るハッカソンに頼ろうとしています。

ウクライナとの戦いでドローンの活用が戦局に影響を与えることに気づいたワグネルは独自のドローン技術の開発を模索。特に衛星ナビゲーションシステムが使用できない場合にビデオ認識によって周辺の地形やランドマークによってルートを自律的にナビゲート、または予めプリインされた地形データと照合することで現在位置を割り出すことができる技術を模索しています。ドローンの自律飛行は主にGPSといった衛星ナビを使用していますが、対ドローン兵器のドローンジャマーはこれを妨害、強制的に着陸させることができます。これに対抗することが目的と思われます。

そして、ワグネルはこれらの技術をハッカソンで集めることを考え、「Wagner Hackathon Shut down」を開催します。

ハッカソンとは

ハッカソンは、ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語で、ハックには”プログラミングやエンジニアリンする”という意味もあります。そのハッカソンはエンジニアやプログラマなど技術者が集まり、あるテーマに沿ってアイディアを出し合い、数日間(マラソン)かけてアイディアを具現化したモックアップ、またはプロトタイプを開発するこです。ハッカソンには社内的なクローズドなものから、企業や自治体が開催し、広くアイディアを募るものあります。そのような公募型のハッカソンでは、優秀なアイディアに賞金、または実際にサービスを立ち上げるための資金が提供されます。日本でも多く開催れています。

ワグネルのハッカソン

ワグネルのハッカソンも外部から広くアイディアを募る公募型で、12月20日から23日にかけて、今年新しく建てられたワグネルセンターで開催されます。1位のチームには100万ルーブル、日本円で約200万円。2位には30万、3位には20万ルーブルの賞金が与えられ、更に人事マネージャーとの面接のチャンスがあり、ワグネルにエンジニアとして入社できるチャンスを得ます。ちなみにこのハッカソンために開発された技術の権利はワグネルに譲渡することになります。ワグネルとしてはいいアイディアなければ、該当者なしにすればいいわけで、良いアイディアがあれば100万ルーブルという対価は安いでしょう。しかも、優秀なエンジニアを囲い込めます。このようなハッカソンを開催する時点で、社内にはよいエンジニア、プログラマが居ない可能性があります。侵攻、動員が始まった際に優秀な技術者は国外に脱出しているとされています。

また、使用するドローンは中国のDJI社製を指定。ウクライナでロシア軍が偵察用にDJIの民生用ドローンを使用しているのは明らかになっていました。

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