

自衛隊の新小銃「20式5.56㎜自動小銃」が先日、陸上自衛隊から正式に発表された。89式が配備されてか実に30年ぶりの新小銃になり、ようやく世界のスタンダードに追いついた形だ。今後、徐々に新小銃にリプレースいく自衛隊だが、海外の軍も新しい主力小銃の計画、リプレースを始めている。主な事例を紹介する。
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アメリカ軍 NGSW


thefirearmblog.com
現在、米陸軍ではM4、M249をリプレースする次世代分隊火器”Next Generation Squad Weapon(NGSW)”の開発、選定を進めている。気づけばM4、M249は共に採用から既に四半世紀経過している。リプレースに合わせて口径も5.56mmから6.8mmに変更される。5.56×45㎜弾はNATO軍、自衛隊など同盟国の間で標準化された弾丸になるので基幹をなす米軍の6.8㎜の変更は同盟国にも影響を与えそうだ。現在、SIG SAUER、Textron、General Dynamicsの3社がプロトタイプの開発を行っており、2022年に決定、2023年から配備される予定になっている。
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ロシア軍 AK-12・AK-15


© 2020、Media-Systems LLC
長らくAK-74Mを使ってきた露軍だが、こちらも新しい小銃にリプレースされる。AK-47から続くAKシリーズはAK-74Mが4代目になる。第5代目となるのが、AKの伝統を継ぐ「AK-12」だ。2018年から先行して特殊部隊(スペツナズ)への配備が始まり、2020年から軍全体に徐々に配備が開始される。AK-12は5.45×39㎜弾、AK-15は7.62×39㎜弾仕様になる。
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中国人民解放軍 QBZ-191


現在の中国軍の主力小銃は1997年に採用されたブルパップ式のQBZ-95(95式自動歩槍)になるが、このブルパップ式を止め「QBZ-191」にリプレースさられる予定だ。2019年の軍事パレードで初お目見えしてからベールに包まれていたが、今年に入ってメディアに公開され、内容が明らかになった。
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ドイツ連邦軍 HK433 or MK556


©Heckler&Koch GmbH
自国のヘッケラー&コッホ(H&K)社が開発したG36を主力小銃として採用しているが、致命的な不具合が見つかり、2015年から新規の調達を止めている。代わりの小銃の選定を進めており、HK社のHK433とHaenel Defense社のMK556の2つに絞られている。その中でも最有力はG36と親和性もある「HK433」とされている。
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インド軍 AK-203


© 2020、Media-Systems LLC
インド軍の主力小銃は古く、AK-47をベースに自国生産したINSASになる。インドは次期主力小銃として一度は開発が中止されたロシアのAK-200シリーズの7.62×39㎜仕様の「AK-203」の採用を決めた。AK-12をベースにした安価モデルとされ、AK-12と比べ重く、強度も弱いとされているが、古いINSASを大幅に超える性能があり、亜熱帯のインドの気候でも問題ないとされている。自国でライセンス生産を行い70万挺を製造する予定だ。なお、パキスタン軍と緊張状態が続くカシミール地方を担当する北部軍にはスペックの高いSIG SAUER社の7.62㎜ライフル「SIG716 G2 Patrol(写真下)」が2019年末より配備されている。


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