

米軍は長らく5.56mm弾と呼ばれる「5.56x45mm NATO弾」、7.62mm弾と呼ばれる「7.62x51mm NATO弾」を標準弾丸として使ってきた。前者は主に小銃、後者は軽機関銃やマークスマンライフルに使われきた。米軍はこの標準弾丸に新しく6.8mm弾を追加することを決定している。
True Velocity社の弾丸
次世代分隊火器”Next Generation Squad Weapon”(NGSW)は現在の主力小銃であるM4と軽機関銃のM249の更新を予定するもので、小銃タイプのNGSW-R、分隊支援火器タイプのNGSW-ARの二つのがタイプが開発されている。分隊火器についてはSIG Sauer、General Dynamics、Textronの3社に絞られ、2022年に選定される予定だ。
これに合わせて弾丸の更新が決定しており5.56mm、7.62mm弾でもない新しい6.8mm弾を採用する。弾丸を製造する会社は一足先にTrue Velocity社に決定。General Dynamics Ordnance and Tactical Systems、Beretta Defense Technologiesと提携し、NGSWの新しい弾丸を開発した。
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6.8mm弾の優れた点
6.8mm弾は口径が大きくなった分、有効範囲と銃口のエネルギーの大幅な増加により威力が向上している。弾丸が大きくなれば重量は増加しそうだが、従来の銅と亜鉛の合金の真鍮製とは違う新しい素材を使い、重量は30%削減しており、現在の小銃弾である5.56mm弾と比較しても、兵士の携行、兵站上の負担は無い。かつ、耐久性は向上し、薬莢は100%再生利用可能と地球にも優しい。7.62mmよりも口径は小さいが範囲、精度、および致死性は7.62mmを上回っており、且つNGSWとの融合により、長距離の致死性、短い反跳衝撃、大幅な弾道の改善、運用効率の向上を実現している。
次世代分隊兵器の配備計画は2022年の第1四半期に企業とモデルを選定、2023年の第1四半期からM4A1とM249との交換を開始する予定になっている。
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https://www.tvammo.com/
https://www.tactical-life.com/news/true-velocity-6-8mm-ammo/