

「ストリートファイターⅡ」と聞くと多くの人が頭に思い浮かぶのはカプコンが開発し、世界的にヒットした格闘ゲームを思い浮かべる思うが、今回紹介する”ストツー”はゲームではなく、イギリス陸軍が披露した主力戦戦車チャレンジャーⅡの新しい都市戦型モデルのコンセプトになる。
都市環境に敵した新モデル
英陸軍が最近披露したチャンレンジャー2の新しいコンセプト「ストリートファイター2」は都市戦での運用に必要な武器と装備を追加したモデルになる。この戦車には道路上の障害物を取り除くためのブルドーザーブレードと、ブリムストーン空対地ミサイルのランチャーを砲塔に搭載している。
車内を透過されるVRシステム
特に注目すべきはイスラエルのエルビット・システム社(Elbit Systems)製の分散ビジョンシステム「The IronVision X-ray system」が搭載されている点だ。戦車の周囲に6~8台の光学カメラを設置し、VRイメージングを使用して、周囲の画像をヘルメットディスプレイに即座に投影できる。各カメラの画像は合成されディスプレイを介して車両の周囲360度をリアルタイムに確認できる。これにより搭乗員は戦車のハッチを開けて周囲を確認する必要はなくなる。歩兵との共同作戦についても歩兵の位置を把握できるため事故を減らすことができ、格段に安全性が向上される。カメラは暗闇にも対応しており、夕暮れ時以降は赤外線カメラに切り替えることができる。
このように革新的な装備を搭載するストリートファイター2だが、具体的な製造計画はなく、今のところコンセプトだけだ。英国軍の予算は厳しく、そのような余裕はない様子だ。
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