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1700~1800年代のアメリカの独立戦争や南北戦争の映画を見たことありますか?あの時代の戦争映画見ていつも疑問に思っていたのが、弾丸や大砲が飛び交うなかを伏せることもせず、身も隠さず、走りもせず、なぜ?皆で横一列で歩いていくのだろうと。身を伏せれば、弾も多少は避けられるし、あの時代の銃は装填まで時間かかるから走って突っ込んじゃえばいいんじゃないか?と私はいつも観ながら不思議に思ってました。横一列になって戦うこれは「
銃の命中率が悪かった
現代の銃は銃身にライフリングという弾に回転を与えるための螺旋状の溝が付いています。この回転により、弾道が安定し、直進性が高まり精度が高まります。しかし、当時の主流であったマスケット銃はライフリングは施されていませんでした。銃身は滑空式というタイプになり、ただの筒同然の銃身に弾丸を込めて発射していました。
その弾丸は今のライフル弾のような先端が細い形状ではなく
※南北戦争時にライフル銃はありましたが、各部隊に行きわたったのは戦争後半の事です。
射程が短い
次に有効射程です。当時の銃の最大射程は約350mほどあったそうですが、上記のように精度が悪く、実際に狙える有効射程はせいぜい100mほど。100mでも命中率は50%以下という世界でした。有効射程を戦闘中に測って射撃できる兵士はそうそういません。指示がなければみんな好き勝手撃ちます。また隊列がバラバラでは射程にばらつきがでます。有効射程内で効果的な射撃を行うには横一列の密集陣形がベストなのです。100mって近いですよね?ウサイン・ボルトなら走って10秒掛からずにで到達しちゃいます。実際は数発撃ったら後は白兵戦です。
実際、戦闘中の死者は銃撃よりも銃剣などの白兵戦での死者数が多かったらしいです。
後方にドラムを叩いている楽器隊がいると思いますが、あれは部隊の歩行のペースを合わせたり、一斉射撃の合図、更に士気を鼓舞する役割を果たしています。
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弾丸の装填が大変
3つ目の理由が装填です。当時の銃は前方式といって、時代劇などの火縄銃でも見たことあると思いますが銃身の先端から火薬と弾丸を入れ棒で押し込む形です。銃の全長は1m以上です。現代のスナイパーライフルと同程度です。さらにそこに銃剣が追加されます。実際に1分間に撃てるのが一般兵でせいぜい3発程度で、熟練兵でも5発程度です。1発装填するのに12~20秒かかる計算です。そして3分の1は不発でした。
当時は銃の性能からも正確な射撃よりも、射撃数が求められている時代でした。うつ伏せになりながらので装填では銃身が長すぎて、上手く装填ができず、時間がかかったため、弾丸が飛び交う中でも身を屈めずに直立した状態で作業を行いました。
何があっても隊列を離れてはいけなかった
隊の決まりとして、隊列後は列を離れてはいけませんでした。当時は正規兵よりも、普段は農民や商業人といった労働者からの徴収兵が多くを占めていました。特段、訓練もしていいなく、規律がない彼らを好き勝手に戦わせていては隊の統制がとれません。更に恐怖から戦場を逃げ出す者も出てきます。隊列を組むことで統制を保ち、集団でいることで逃げ出すことを防いでいました。それでも恐怖で逃げ出す者は多くいました。
いかがでしたでしょうか? 分かった上で映画を見るとまた違った印象を受けると思いますよ。
当時の戦いが分かる映画
パトリオット
2000年公開のアメリカ映画。アメリカの独立戦争を背景にした戦争映画。 メル・ギブソン主演。
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グローリー
1990年公開のアメリカ南北戦争において実在したアメリカ合衆国初の黒人部隊を描く戦争映画。デンゼル・ワシントン、モーガン・フリーマン出演。
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