
ロシア軍がウクライナで中国人民解放軍が使用する中国製の122mm砲弾によく似た砲弾を使用しているとX(旧:Twitter)のオープンソースインテリジェンス(OSNIT)が報じている。
The first two pictures are the new ruSSian OF56IM 122mm munition with the increased by 4km range.
— 𝔗𝔥𝔢 𝔇𝔢𝔞𝔡 𝔇𝔦𝔰𝔱𝔯𝔦𝔠𝔱 🇬🇪🇺🇦🇺🇲🇬🇷 (@TheDeadDistrict) March 1, 2024
On the last two pictures are the PLA artillery. pic.twitter.com/E2JGIpydTA
ロシア軍が最近、D-30 122mm榴弾砲で受けとった122 mm OF-56IM-1m榴弾が、中国製の122mm砲弾といくつかの類似点があるとされている。

上の写真がロシア軍が受けとった122mm OF-56IM-1m榴弾。
そして、下の写真が中国人民解放軍兵士が持つ122mm弾だ。

色見、姿形は同じように見える。122mm OF-56IM-1m榴弾はソ連が開発したソ連標準規格の122mm弾と異なり、弾頭が長くなっており、射程も4km延伸されている。D-30榴弾砲の標準射程が15kmほどなので、OF-56IM-1mを使用すれば射程は約20kmに達する事になる。

昨年、ロシアの防衛企業はこの122mm砲弾薬OF56IM-1の生産を開始したという情報が明らかになっている。なので、ロシア製とも考えられるが、砲弾も納めるグリーンのプラスチック製の箱も中国軍で使用させるものと同じとされ、中国国内で生産された物をロシア企業が刻印だけ変えて、ロシア軍に納入していることも考えられる。いわゆるOEM生産だ。もちろん、中国の生産設備をそのままロシア企業が取り入れている可能性もあるが、どちらにせよ、中国から支援、協力があったことは確かになる。